みなさん こんにちは、4DL CTOの荒巻智隼です。
WindowsのCopilotは使っていますか?
なんだか名称がややこいですが、今回は Microsft 365 Copilotをテーマにした記事です。
Copilotの右下に365ってアイコンが付いたやつです。これは個別のライセンスを購入したり、一部ライセンスに限り付与されているものです。
エージェントを作成するという機能がありまして、今回はそこがテーマです。
初見の作成メニューはさもGPTsのようでした。そこで比較も意識しながら記事にしました
※この記事は2025年8月頭の内容となります。以降のアップデートにより異なる内容の可能性があります※
目次
・"エージェントの作成"
・どのような設定を試せるのか、GPTsと比較
・組織内での活用を意識すると
・今後の期待
・"エージェントの作成"
Copilotの場合はCopilot StudioというAIエージェントを作るためのプラットフォームがあります。
今回取り上げている機能において、左上にCopilot Studioと出ています。しかし、なぜかCopilot Studioのホーム画面にて”エージェントの作成”で作ったエージェントは表示されない。不思議ですね。
今回の"エージェントの作成"を基に作ったAIエージェントはMicrosft365 Copilot上でのみ(今のところは)活用されるもののようです。
Copilotの画面から手軽に作れるのは良いですね。ChatGPTのGPTs、GeminiのGemしかり。そのプラットフォームに紐づいて使えるものはとてもアクセスしやすく便利です。
先行サービスがある状態なので、物足りなさをとてもたくさんありますが"今後の期待"でも触れるようにとても楽しみです。
現状の評価としては、率直にGPTsの廉価版と捉えています。元となっているモデルもおそらくgpt、機能も少し少ない。社内展開がしやすいのは良い利点。アップデートを見守りつつ、どのように使えるのか...
・どのような設定を試せるのか、GPTsと比較
①対話形式の構築
テンプレートも駆使しつつ、作りたいものを指示として相談しながら概要として作れます。
これは便利ですね。
③の指示設定をいきなり取り掛かろうとすると、思わず身構えちゃうこともあるので。まずは気軽に相談からの構築ナノはとても便利です。
加えて公式からテンプレートも出ているのでどんなものを作ればいいのかも参考例があるのがいいですね。
②名称などエージェント情報の設定
使う人に分かりやすいように設定するところですね。気になるところがあるので今後の期待のところで触れます。
③指示の設定
システムプロンプトって呼ばれたりする箇所ですね。
ここを緻密に設計して書く事でエージェントのいい仕事をしてもらえるようになるところです。一番重要なところです。
④ナレッジの設定
参考資料も大事ですね。AIチャットボットの例として社内規約の問い合わせ用に使われる例があります。例えばそれを作りたいときには、このナレッジに社内規定資料を読み込ませることで作ることが出来ます。
作りたい業務場面に関わる資料を読み込ませることで、資料をリアルタイムに参考にしながら考えて回答してくれるようになります。
また、このナレッジは社内オンラインストレージとの連携も可能なのもいいポイントですね。
⑤機能
ここが特に廉価版かなと感じたポイントです。この記事を書いている段階では機能が2つしかありませんでした。
画像の説明はさておき。コードインタープリターについて。
その機能が意外と便利です。
なにをするかというと、エージェントが自動的に意図にそったコードを書いてくれて実行。そうすることで高度な処理を行ってくれます。
データ処理的なことが出来るイメージです、???なにしよう??ってなったらそれも相談してみちゃいましょう。
⑥推奨プロンプト
これは無くても成り立つけども、意外と便利な機能です。
生成AIを使っていると、途中の問いかけにおいてどんな事を投げかければよいのだろうか?という疑問をいただきます。
また業務システム的に固定で必要な問いかけもあると思います。
そんな生成AIの初動や途中の問い合わせをサポートをするのも、この機能です。
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※GPTsと比較して
ナレッジとしてのWebの確認機能があるようだが、Web検索機能は含まれていない模様
また複数のモデルを選ぶってことも出来ないようです。
もちろん今後のアップデートに期待するところであるが、比較すると少しだけ見劣りする。
比較して明示的に異なっていいなと感じた点は2つ
セキュリティに関しては従来のOffice製品のこともあるのか、しっかり行っている様子。
https://learn.microsoft.com/en-us/copilot/microsoft-365/enterprise-data-protection
また推奨プロンプトも初動だけではなく、途中段階でも使えるのはGPTsにない機能なので便利だと感じます。
⇒おすすめ返答が出てきたり、チャット欄の上に推奨チャットボタンがあります。
・組織内での活用を意識すると
まずは社内共有できることが何よりも便利な点でしょう。
AIエージェントのいいところは特に個別内容やお困りごとに特化して作りやすいことです。そして組織内で1人が困っていることは誰かが今または将来困ることでもあります。
そうなると社内共有は必須。特に同じ会社だからこそ、共通の手順や考え方もあって比較的容易に使いまわしも出来るでしょう。
また、"エージェントの作成"はプログラミングもなしで手軽に作れてアップデートも出来ます。
まずは作る。作ってみて使ってみて、アドバイスも貰って更新して、そんなことが気軽にできます。
それこどふと気が向いた時に作ってみるもよし。小一時間時間をグループでとって、一緒に作りあいっこ(ハッカソン)をしてみるもよし。
困ったな~ちょっと手間だな~、よし作ってみるか!その意識です!手軽に作れるので手軽に捨てちゃってもいいんです。解決にはまるものが出来れば自然と残ります。
多分最初は、仕事の経験も長い人が作ってみたり、とか自分専用で構わないので作ってみましょうか。読者さん、作りましたか?
・今後の期待
結構わくわくするヘルプメッセージがあるんですよね。
この部分。説明文章を他AIエージェントが読めるような書き方ですね。
現在のM365 Copilotでは他AIエージェントとの関係性の設定が出来ないようなので、これはなんだろう?となりますが。
このメニュー内で使えるようになるのか、Copilot Studioでつかえるようになるのか。エージェント同士が柔軟に仕事をし始めて人間がマネジメントが重要になるのか。楽しみですね~
GPTsではGPTs同士の連携ということはなくて、説明文は個人的には結構疎かにしがちです。もちろん使ってもらうために必要な内容は記述するものの、長文だと読みづらいこともあり、ヒト向けに必要な書き方をしています。
しかし、AIとの連携を視野に入れるなら多少の長文でもいいのかなと書き方が変わる気がします。おもしろそーーーー
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