みなさん こんにちは、4DL CTOの荒巻智隼です。
Microsft365 Copilotでもちょっと前からエージェント作れる機能が増えてきましたね。見てみるとその作成画面にもCopilot Studioという表記ありますね。
どうも連携している様子はないので、別物のようですね。
実際にDifyっぽく作る感じ、条件分岐とか活用する場合にはCopilot Studioのページの方でやることになりそう。
生成AI、AIエージェント、どうも難しそうだなとかいろいろ機能があるなと私も感じます。
マニュアルを読んだり、YouTubeから学んでいってもいいかなと思いますが、いっそのこと作ってみるのも早い!
ということで公式で用意されているテンプレートをまずは使っていきたいと思います。
この記事を開いた読者さん、せっかくなので一緒にテンプレートを触っていきませんか?
目次
・今回使用するテンプレート
・テンプレートの中身
・実際に使ってみる
・どのように改造してみるか
・今回使用するテンプレート
【財務インサイト】
公式説明:組織の財務書類や他の利用可能なリソースから情報を簡潔にすばやく取得できるよう、財務サービスの専門家を支援します。
場所:Copilot Studioを開いて、”作成”の中にあります。
・テンプレートの中身
まずテンプレートをクリックしてみます。
既にセットされている内容はこちら。
米国証券取引委員会(https://www.sec.gov/)が先にセットされています。
また、"説明"や"指示"という欄がありますね。
初期入力のサポートにもなるスタータープロンプトが設定が無いようですね。
トピックの部分に固有の選択肢があるようです。(次の見出しで触れています)
ここでのトピックとは事前に作る選択肢一覧、業務一覧のようなものです。
条件分岐や問いかけ、ボタン式の回答も含めて生成AIを含むようなチャットボット動作を設定しておき、指示やLLMの判断を基にその動作をしていきます。
改造してみるなら、設定を変えてみる、ナレッジを違うものをいれてみる、をやってみましょう。
・実際に使ってみる
※テンプレートは初期設定で英語のみようです(2025年9月時点)※
あれ???情報が見つかりませんという表示が出てきましたね。
SECというWebサイトがナレッジとして最初から登録されていたはずなのに、なぜこのような表示が出たのでしょうか。
"ナレッジソースの編集"というボタンが出ているので押して確認してみます。
トピックの中のナレッジを設定していなかったらこのような表示が出るようですね。
なのでCopilot Studioでトピックを使う場合は個別のナレッジも設定が必要ですね。
ちなみにトピックってなんだろうは、このトピックから見ていきましょう。
トピックがどうなっているか見てみる
入力するところから、まずは動作の選択肢を選ぶようになっているようですね。
自社資料を確認しますか?金融Webサイトを調べますか?
そして、そこから回答に従った回答を生成したりするように分岐条件を付けていますね。
少し話は変わりますが。
一見英語記載があるので、言語の違いから複雑さを一瞬感じますが内容はシンプルです。「○○と答えたら○○をする」「◇◇と答えたら◇◇をする」と流れを作っておくんです。
ただし変数というものの取り扱いと流れを示すような設計図を考えることが大変かもしれません。
変数と聞くと、なんだか数式っぽいですね。プログラミング動作的にも変数とかは意外と大事で、その流れをくみ取っているものかと思いますが...
この変数は結構便利でもあり、取り扱えるようになると生成AI周りで使いやすいかもしれません。
先程のスクリーンショットを見ると"ユーザーの応答を名前を付けて保存"と書いてありますね。これは変数に会話の内容を入れますよという意味なんです。
例えば会社においてお客様応答マニュアルというものがあったとしますね?その中には「○○と質問した時に」「◇◇と返事をしてきたら」「△△という対応をしましょう」となっているかと思います。この時の◇◇が今回の変数の1例です。
質問内容とすべき対応はお店側が、考えに考えパターンを洗い出し、決まっていて変わらないものです。しかしお客様の◇◇という返答はその状況ごとにどのパターンがくるか変わります。つまり変数なんです。
またこの変数の保存。お客様対応で言えば、「さっきこんなお困りごとを言っていたなということは....あれがお役立ちできるかもしれない!」とお客様の発言を記憶して、その発言を基に次の自分の行動に繋げられることになります。
これを機械的に図示する形で整理しているのがトピックです。
では設計図という言葉。さきほど"お店側が、考えに考えパターンを洗い出し"と書きました。パターンや対応の導線を考え繋いでいく。このためには設計図があると構築しやすいです。
今ある業務マニュアルです!そのマニュアルをどのように落とし込むかですね。
生成AIの場合は多少の柔軟対応も含まれるので単なるbot対応と異なる部分もあるかもしれませんが、まずは業務手順などを棚卸して、生成AIを使うのを前提に組んでみると良いでしょう。
・どのように改造してみるか
それでは3つ改造着手してみましょう!
①次の設定をONにしてみる「すべての公開 Web サイトをエージェントが検索できるようにします。」
②ナレッジを異なる物にしてみる
①次の設定をONにしてみる「すべての公開 Web サイトをエージェントが検索できるようにします。」
ヘルプを読んでみると、ここをONにするとナレッジに登録しているWebサイトよりも広く検索をし始めるようです。
トピック側もONにしながら、さっそく新しいチャットにして質問をしてみましょう。
Webから持ってきてくれたようですね。しかも元々登録されていたWebサイトでも違うサイトから持ってきてくれていますね!
それはそれとして英語で表示されてしまっています、お試しで使ってみるか!は大事だけどポロポロ違和感でてきますね~。ということで英語機能の確認をしていきましょう。
右上にある設定から見てみましょう。あ...
言語設定に日本語がないですね。加えて別画面になりますが指示として日本語応答の要求もしておりません。
生成AIサービスの少しのあるある(だった)ですが、どうしても英語でお返事をしがち。あれこれと設定の必要有ですね。
②ナレッジを変えてみる
例えばで、金融庁のWebサイトを設定してみました。
その上で国内の動向として、手続きなど事業者が気にすべきことがあるのかと聞いてみました。
すごくお堅めの広い意味での動向調査はしてくれました。しかし財務というエージェントとしてはもう少し実務よりな手続きの変遷なども欲しく、プロンプトの追及なのか参照すべきWebサイトなのか。
登録した後に思いましたが、金融的なお話=金融庁とざっくりと思いましたが、例えば補助金事業などは他の省庁が絡むところもあり、そういった関係する場所をもう少し明確にして詳細なサイトを対象にしてみる事も大事かもしれません。
また
・指示ではなく入力するプロンプトの明瞭さ
・Webサイト自体もナレッジとしてONにすることで広く柔軟に対応できたかもしれない
このあたりはまずは使ってみて感じる事が出来たポイントですね。
入力するプロンプトの明瞭さについてはトピックにもあったように選択し選びなどもあり、そういった活用でアシストも出来る事でしょう。
このあたり改造して使い勝手良くしてみたいなという方向性で記事にしてみてもいいかもしれないと今思いました。
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