皆様、こんにちは。
4DLの荒巻智隼です。
弊社のトレーニングには、ChatGPTの使いこなし方をお伝えする内容があります。
そのトレーニングの開始時に普段ChatGPTなどの生成AIはお使いになりますか?と質問するようにしています。そうすると受講される皆さんは、お使いになられている方がほとんとです。
有料版を使っている方もいらっしゃれば、無料版を使っている方もいらっしゃいます。
ただその中で無料版でも使える機能となっているcustom instructionsをご活用されていない方が一定の割合いらっしゃる印象を私は持っています。
必ずしも必須級な機能とは言いませんが、ワンポイント。少し使う事で日常のChatGPTのアウトプットを良いものにできるかもしれない機能なので、この記事で少しご紹介させていただこうかと思います。
・custom instrucions (カスタム指示)とは
・最後に
・生成AIの前提の大事さ
ChatGPTをはじめとする文章生成AIを使った際に、出力内容が抽象的だなと感じた事はありませんか?
それは必ずしも生成AIの能力の問題とは限りません。
人同士のコミュニケーションで考えてみると、発言の行間を読むことは簡単ですか?長年の付き合いでなんでも知っている間柄であればできる事かもしれませんが、例えば初対面だと難しいこともあるでしょう。
生成AIについても近しいことが言えます。
生成AIは残念ながらあなた個人とは長年の仲ではありません...
・custom instrucions (カスタム指示)とは
あなたについてとChatGPTの振る舞いを指示できます。
①あなたについて
冒頭で書きました通り、コミュニケーションの前提として、あなたがどういった立ち位置かを伝えることになります。
これにより答えの引き出し方がより求める形に近くなっていくでしょう
とはいえここも抽象的だと引き出し方が弱くなってしまいます。あなたの事はしっかり伝えましょう
ここは入力内容の判断という所で特に大事となります。
②ChatGPTのふるまいについて
ここは出力の方向性を決めていく上で大事となります。
コミュニケーションする上でどんな風に喋ってほしいのか。円滑なキャッチボールをする上でも大事となります。
なにはともあれ、さっくり具体例見てみましょう!
・実際に試してみる
①あなたについて
簡易的な比較として
【カスタム指示:今の季節は12月で私は寒い北海道に住んでいます。月の食費は40,000円程度を確保しています】
で今の季節の1人暮らしに最適な料理を聞いてみましょう
前提条件を伝える事でスムーズに話が進みますね!逆に聞かないとそこの整理から始まっていきますね。
②ChatGPTのふるまいについて
生成AIの使いこなし方について聞いてみましょう。
老人風に話すは一目瞭然ですね!
対話相手として面白い話し方にさせていくのも面白いですし、発想の仕方・プロセスというのもなんとなく変わっていそうですね。
・最後に
また、おまけとして...
ふるまいについてですが、意外な機能向上ポイントがあります。ただしこれらは明確な変化が出やすいものでないものですが、世間的に経験則や実際の論文等で効果を示しています。おそらく使っていると気づかぬうちに成果が出てくることでしょう
〇有名コンサル会社等の社員である、という風にふるまわせるというものです。シンプルにいってしまうと、頭のいい人のようなプロセスや対話の仕方、ロジックをするように仕向ける事です。ChatGPTは一回で答えださせることだけでなく、ステップを踏むことでより深い答えを出せるようになります。そのため、優秀な人のロジックを分かりやすい形でお伝えすることでいい出力が期待できます。
〇チップをはずむと伝える、です。これを聞いた時は驚きました(笑)正直、何を学習したのかという点においてはいかんせんブラックボックスなのでなんのロジックでこうなったかはいまいちわかりませんが。とはいえ人間らしく報酬的な概念を学習し、それが反映されているという事になります。ふるまいの部分に、良い答えを出すとチップをはずみますよと伝えるとより高精度な答えをひねり出そうとするようです。
意外と、生成AIの学習が進んでいくと人間くささが強まっていくのかと思うと。使いこなすコツはそういったところにあるのかもしれませんね。有能だけど、現場の事は何もまだ経験してない新入社員をどのように生かすのかみたいな?
ということで本記事は以上です。
実際にプロンプトやカスタム指示という点においては、個別事情を踏まえた検討がより必要になってくるかと思います。
そうディスカッションやご相談は大好物です!お気軽にご連絡ください!
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