Skip to content
7月 7, 2024
5 min read time

ChatGPT活用:飲食店のメニューの多言語対応

t1-1

 

みなさん こんにちは、4DL CTOの荒巻智隼です。

弊社では千葉市事業者向けにChatGPT活用の施策をやっています、その中でこういうことできますよをお伝えできたらいいなと思うブログです

 

 

目次

多言語対応の重要性
ChatGPTとプロンプトエンジニアリングの基礎
実践ハンズオン:ChatGPTで多言語対応
まとめ

 

・多言語対応の重要性

近年、グローバル化の進展と観光業の増加により、多くの外国人観光客が日本を訪れています。観光庁のデータによると、2023年には訪日外国人旅行者数が過去最高を記録し、多言語対応の必要性が急速に高まっています。ニュースでも、多言語対応が求められるシーンが頻繁に取り上げられています。たとえば、東京オリンピック開催時には、多言語対応が不十分なために観光客が困惑する事例が報告されました。

飲食店における多言語対応のメリットは多岐にわたります。まず、顧客満足度の向上です。外国語でメニューや案内が提供されることで、外国人観光客は安心して食事を楽しむことができます。さらに、適切なコミュニケーションが取れることでトラブルの発生を防ぎ、リピーターの獲得にもつながります。多言語対応はまた、売上の増加にも寄与します。外国人観光客が安心して利用できる飲食店は口コミで広がり、多くの新規顧客を呼び込むことができます。このように、多言語対応は飲食店の競争力を高める重要な要素となっています。

 

・ChatGPTとプロンプトエンジニアリングの基礎

ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型のAIモデルで、自然言語処理技術を活用して多言語対応が可能です。ChatGPTを利用することで、飲食店では多言語メニューの作成や顧客からの問い合わせ対応が簡単に行えます。例えば、メニューを英語や中国語に翻訳する際にChatGPTが役立ちます。

プロンプトエンジニアリングは、ChatGPTに対して適切な指示を与え、望む結果を得るための技術です。効果的なプロンプトを設計するためには、具体的かつ明確な指示を出すことが重要です。例えば、「この日本語メニューを英語に翻訳し、各料理の説明も追加してください」という指示を出すと、詳細な翻訳結果を得ることができます。以下は、多言語対応に特化したプロンプトの例です。「寿司の説明を英語でお願いします」といった具体的な指示を出すことで、正確な翻訳が可能になります。このように、プロンプトエンジニアリングを活用することで、飲食店の多言語対応がスムーズに行えます。

 

・実践ハンズオン:ChatGPTで多言語対応

①スマホ版アプリの音声対応

みなさんChatGPTのスマホ版アプリは使っていますか?

音声機能を活用することで、外国人観光客が口頭で質問した内容に対して、即座に回答を返すことが可能になります。例えば、お客様が「この料理にナッツは含まれていますか?」と質問した場合、ChatGPTがメニューの情報を基に正確に回答できます

(2024年7月頭現在)スマホアプリ版の音声機能もアップデートを予定しているようで、楽しみですね!

 

多分気にするポイントが生じるとすれば、わいわいがやがやしている店内にていかに、適切な声を拾って反応できるように工夫されているかというところもあるのでしょうね。

 

②GPTs作成

ChatGPTというのはGPTsというチャットボットを作る機能も存在しています。

そこで、次のようなメニュー情報を知識として与えてみた上で対話をしようとしてみます。

 

1. **突き出し三昧**
   - 一般名: 前菜の盛り合わせ
   - 具材: 枝豆、たこわさび、冷奴
   - 注意点: 大豆アレルギー、タコアレルギー

2. **サラリーマンの味方**
   - 一般名: もつ煮込み
   - 具材: 牛もつ、こんにゃく、ネギ
   - 注意点: 牛肉(宗教)、内臓料理(ベジタリアン)

3. **海の宝石箱**
   - 一般名: 海鮮丼
   - 具材: マグロ、サーモン、イクラ、白身魚
   - 注意点: 魚介アレルギー、生魚(妊婦)

4. **山賊の焼き鳥**
   - 一般名: 鶏の唐揚げ
   - 具材: 鶏もも肉、ニンニク、生姜
   - 注意点: 鶏肉アレルギー、揚げ物(ダイエット中)

5. **酔いどれポテト**
   - 一般名: フライドポテト
   - 具材: じゃがいも、塩、ケチャップ
   - 注意点: 揚げ物(ダイエット中)

6. **豆腐百景**
   - 一般名: 麻婆豆腐
   - 具材: 豆腐、ひき肉、唐辛子
   - 注意点: 大豆アレルギー、辛い料理が苦手な人

7. **昭和の思い出**
   - 一般名: ナポリタン
   - 具材: スパゲッティ、ケチャップ、ソーセージ、ピーマン
   - 注意点: 小麦アレルギー、豚肉(宗教)

8. **おつまみ王**
   - 一般名: 酢豚
   - 具材: 豚肉、パイナップル、ピーマン、玉ねぎ
   - 注意点: 豚肉(宗教)、甘酢が苦手な人

9. **漁師の贈り物**
   - 一般名: 焼きサンマ
   - 具材: サンマ、大根おろし、レモン
   - 注意点: 魚アレルギー、骨がある料理が苦手な人

10. **緑の誘惑**
    - 一般名: ほうれん草のお浸し
    - 具材: ほうれん草、かつお節、醤油
    - 注意点: 大豆アレルギー(醤油)、魚アレルギー(かつお節)、ベジタリアン(かつお節)

 

このサンプルメニュー一覧も生成AIと作ってみました!

メニュー名と一般的な名前、そして具材やアレルギーなどの注意事項などの記載です。

そこにこのような指示を付け加えます。

基本的に相手の言語や口語に対応する形で、会話口調で返事をしてください。
同僚は日本語であなたに質問をしますが、お客様はあなたに対して、日本語ではない可能性があります。

知識を基に、居酒屋のメニューとその一般的な紹介と使われる食材について説明してください。

追加の質問で、アレルギー含めなにか聞かれたら補足として、その可能性を説明してください。

 

そうすると下記のような返事がもらえます。

スクリーンショット 2024-07-07 163611

 

これは音声でも同様に活用できるので、音声機能と合わせ技で使ってみるのもありでしょう。

 

言語が違う文化圏の場合、楽しめる食事が異なることもあるでしょう。ぜひいろんな方に千葉市の飲食店を楽しんでいただきたいですし、ぜひとも生成AIも使いながら楽しく食事コミュニケーション取っていきましょう!

 

・まとめ

ChatGPTとプロンプトエンジニアリングを活用することで、飲食店の多言語対応が大幅に改善されます。

具体的なプロンプト設計や音声機能の活用により、外国人観光客に対しても高品質なサービスを提供することが可能です。飲食店の多言語対応を成功させるためには、まず適切なプロンプトを設計し、ChatGPTの機能を最大限に活用することが重要です。今後も進化するAI技術を取り入れながら、素敵な食事コミュニケーションを!

 

banner

 

4DLでは活用の支援だけでなく、生成AIも営業場面での活用にお悩みの場合などお気軽にご連絡いただければ相談に乗れますのでお気軽にどうぞ!